「おもちゃでの誤飲が心配…」「おもちゃってすぐに壊れるし買うのもったいない」などに悩んでいるご家庭は多いでしょう。
子どもの安全性を最優先に考える上で、安心で安全な木製おもちゃの選択は非常に重要です。本記事では、国内外の木製おもちゃブランドを厳選し、安全性と品質が保証されたブランドをご紹介します。
海外製と日本製のブランドを分けて紹介することで、それぞれの特徴と信頼性について詳しく解説していきます。
また、安全性を保証するマークについても詳しく解説し、子どもの健康と安全を守るための選び方のポイントをお伝えします。
子どもに対して安心で安全な木製おもちゃ選びの参考にしてください。
この記事で分かること
- 安全性がわかるマークについて
- 安全性と品質が保証された国内外の木製おもちゃブランド
- 安全な木製おもちゃの選び方
子どもが遊ぶおもちゃについての安全への取り組みを知ることで安心して遊んでもらえると理解していきましょう。
木製おもちゃは安全性を保証している
木製のおもちゃは安全基準をクリアしてから販売されています。
すぐに壊れるプラスティック製のおもちゃとは違い、舐めても安心できるように厳しい基準をクリアしているのです。
安全基準をクリアしたマークについて
安全性をクリアしたという証にはSTマークとCEマークが付与されます。
マークはおもちゃの箱に記載されていることが多く、そのマークがあることで安全性があると分かるようになっているのです。
以下、マークについて解説していきます。
STマーク
木製おもちゃの安全性を保証するマークは、子どもの安全を守るために非常に重要です。このマークは、製品が厳しい安全基準をクリアしていることを示しています。一般的に、安全性を保証するマークには国内外で使用されている様々な種類があります。
まず、日本国内で使用されているマークとしては、日本玩具安全協会(JTA)が認定する「STマーク」があります。
このマークは、安全な材料や加工方法の使用、および安全基準をクリアした製品であることを示しています。STマークが付いた木製おもちゃは、厳しい検査をクリアしているため、安心してお子様に与えることができます。
具体的な検査の内容は以下のとおりです。
①構造・・部品、付属品がとれにくく、飲み込む恐れのない構造
②材料・・触れたり、口に入れても不快感がなく、健康を害する有害物質がふくまれない材料
③強度・・取り付けられた部品が簡単にとれないこと
④性能・・音がでるものなどは、子どもの聴力に影響をあたえないこと
⑤表示・・間違って使ってしまったときに、危険があるものには、それを防ぐための十分な注意書きがある
きちんと項目ごとに、安全面をチェックされていることが分かりますね。
CEマーク
また、海外で使用されているマークとしては、欧州連合(EU)が定める「CEマーク」があります。CEマークは、EUの安全基準を満たした製品であることを示しています。木製おもちゃのCEマークは、製品が安全基準をクリアしているという信頼性を保証しています。
これらのマークが木製おもちゃに付いている場合、その製品は安全性と品質が保証されていることを示しています。子どもに安心して与えることができるため、マークの確認は購入する際の重要なポイントです。
ただし、マークがない木製おもちゃでも必ずしも安全性が低いとは限りません。特に、手作りや地域の小さな工房で作られたおもちゃは、マークがない場合でも丁寧に作られていることが多いです。
そのため、マークの有無だけでなく、製品の素材や塗料、おもちゃの大きさなどもチェックすることが大切です。
口に入れても大丈夫なもの
子どもの安全性を最優先に考えるうえで、安心で安全な木製おもちゃの選択は非常に重要です。木製おもちゃは、口に入れても安心な理由があります。
まず、木製おもちゃは塗料にこだわって作られています。安全性を確保するために、有害な物質を含まない無毒性の塗料が使用されているのです。これにより、お子様がおもちゃを口に入れたり舐めたりしても安心です。
また、木製おもちゃは食品検査をクリアしています。
日本では、安全性を確保するために厳しい基準が設けられており、木製おもちゃも例外ではありません。木製おもちゃは、食品検査に合格する必要があります。
この食品検査では、おもちゃの材料や製造過程が検査され、安全性が確保されています。
このように、木製おもちゃは口に入れても安心な理由があり、塗料や食品検査によって安全性が保証されています。お子様の健康と安全を守るために、安心で安全な木製おもちゃを選ぶことをおすすめします。
安心が保証された国内・海外の木製おもちゃブランド
木のおもちゃへの安全性が分かったところで、国内外の木製おもちゃのブランドの特徴を紹介します。
それぞれが安全への取り組みをしていおり、木の素材に関しても異なります。
国内のトップ木製おもちゃブランドを紹介
国内には多くの優れた木製おもちゃブランドが存在します。その中から、特に安全性と品質が保証されたトップブランドをご紹介。これらのブランドは、厳しい基準に従って製造されるため、安心してお子様にお使いいただけます。
①エド・インター(兵庫県)
幼児教室から生まれたエド・インターは知育玩具に特化したブランドです。
指先を動かしたり、子どもの好奇心をくすぐる色合いを取り入れています。ベトナム工場もあり、比較的に安価で購入することができます。
安全面においても取り扱っているおもちゃは安全基準を満たしているので安心して遊ばせることができます。
②こまむぐ(埼玉県)
日常生活と同じくらい「遊び」は必要と謳っているこまむぐ。
シンプルなおもちゃが魅力的で、ひとつの遊び方の中から子どもたちが創造して遊びを広げていくことを目的としているおもちゃが置いてあります。
また、今あるおもちゃであっても、何かオリジナリティを出せないかと試行錯誤する心持ちが素敵です。
③ウッディプッディ(埼玉県)
ウッディプッディは木製おままごとが有名です。おもちゃと一緒に遊びながら、暮らしを楽しむことを大切にしています。
おもちゃは「本物らしさ」「遊びやすさ」を追求し、子どもたちが手に取りやすいようにしているのです。
また、磁石の誤飲に対しても、安全性を考えていて、ままごとの中に磁石を入れて誤飲をなくす工夫をしています。
④隈本コマ(福岡)
地元の九州の木材を使って作られる昔ながらのけん玉やコマのおもちゃが有名です。なんと創業120年の老舗ブランドでもあります。
隈本コマのおもちゃは、丸みにこだわっていて、まるいとは「優しさ」であり「お母さんの肌」のような心地よさを目指しているからです。
塗料もオーガニックの自然素材のものを使っています。
人気のある海外の木製おもちゃブランドを紹介
海外でも安全性と品質が保証された優れた木製おもちゃブランドがあります。
これらのブランドは、国際的な安全基準を満たしており、子どもの安全を最優先に考えた製品を提供しているのです。人気のある海外のブランドを紹介します。
①プラントイ(タイ)
日本にもプラントイジャパンがあります。プラントイは環境エコ活動に力を入れている木製おもちゃブランドです。
ゴムの木廃材をおもちゃにしたことから始まったプラントイ。使用している木材は再生利用可能な天然加工をしており、防腐剤を塗っていません。
湿気は大敵ですので。メンテナンスや保管場所には十分に置きおつけ下さい。
②ボーネルンド
ボーネルンドはおもちゃを「成長にかかせない生活の道具」としています。
おもちゃで夢中になって遊ぶことで「想像力」「発見と理解」「創造性」「コミュニケーション能力」を身につけられるとしています。デザインや安全性などにもこだわっています。
③エデュテ
エデュテは「教育」と「遊び」の2つの要素からなるEdutainment(エデュテイメント)をテーマに名づけられています。木のおもちゃや0〜3才の子どもへのおもちゃがとても選びやすいです。
エデュテは海外の様々なメーカーの代理店をしています。取り扱っているメーカーは、エデュテのオリジナルブランドを始め、アイムトイ(タイ)やキュピカ(ウクライナ)などです。
④ブラザージョルダン
ブラザージョルダンは「楽しく遊ぶ中から、豊かな子どもの世界が育ちますように」“Good Toy & Good Childhood”の思いを込めて活動していおり、木のおもちゃなどを輸入し卸売しています。
主にドイツから輸入しており、グリムス(ドイツ)、ハバ(ドイツ)などがあります。品質や安全性もしっかり保証されています。
海外製のおもちゃと日本製のおもちゃの比較検討
海外製のおもちゃと日本製のおもちゃにはそれぞれ特徴があります。海外製のおもちゃはデザインが豊富であり、独自の魅力があります。
一方で、日本製のおもちゃはシンプルで安全性が高く、長く使える耐久性もあります。
子どもの好みや用途に合わせて、どちらのブランドを選ぶか検討してください。
国内 | 海外 | |
値段 | 高い | 高い |
デザイン | シンプル 木のぬくもり | カラフル 綺麗な色合い |
安全性 | 高い | 高い |
耐久度 | 丈夫で長持ち 世代を超えても使える | 高い耐久力 海外との湿度が違うためヒビが入ることも |
お子様への安心と安全を守る木製おもちゃの選び方
・おもちゃの選び方と注意点
おもちゃを選ぶ際には、お子様の年齢や発達に合わせたおもちゃ選びが重要です。
おもちゃの特徴をしっかりと理解し、適切に与えることで子どものたちは、おもちゃを通して自分の世界観を広げ、豊かな情緒と体の動かし方を身につけていきます。
おもちゃの大きさもチェック
- 子どもはどんなものでも関係なく口にいれる
- 口にいれる行為は発達のために行っている自然なこと
- 特に0〜3才にかけては、おもちゃの大きさを確認することが大事
- 100円均一のおもちゃは小さいため与えないようにする
誤飲を防ぐために、おもちゃの大きさも重要な要素です。子どもはどんなものも関係なく口に入れようとします。そうやって、様々な情報を感じて成長していく自然な行為です。0才〜3才にかけては、特におもちゃの大きさをチェックし、お子様の安全を守るために飲み込めない大きさのものを選びましょう。
おもちゃの保管やメンテナンスのポイント
お子様の安全性を考える上で、木製おもちゃの選択だけでなく、保管やメンテナンス方法も重要です。木製おもちゃを正しく保管し、適切にメンテナンスすることで、お子様の安全性と長期使用につながります。
まず、木製おもちゃを保管する場所は、湿気や直射日光の当たらない涼しい場所が理想です。湿気が多い場所では木製おもちゃが変形したり、カビが生えたりする可能性がありますので、避けるようにしましょう。
また、直射日光が当たると木製おもちゃの色が変わったりひび割れの原因にもなります。箱があるなら、毎回箱にしまってあげるのがよいです。
メンテナンスに必要なもの
①やわらかい乾いた布
②水
③ノンアルコールの除菌シート
④サンドペーパー(#240〜#400くらい)
⑤蜜蝋ワックス
定期的なメンテナンス方法
①おもちゃを舐めてしまったあとは、乾拭きをする
②汚れが気になるときは、水に濡らした布をかたく絞り、拭いて日陰に干す
③ささくれがあったり、汚れがひどいときは、サンドペーパーで優しくこする。
※【無垢素材に限ります】塗料がついているもの、色がついているものは、塗装が剥げてしまいます。
④しばらく使っていないおもちゃ、特に汚れが気になるものはノンアルコール除菌シートで拭き、日陰に干す
⑤定期的に蜜蝋ワックスを塗ってあげるとワックスが保護してくれて長持ち!
以上、木製おもちゃの保管やメンテナンスのポイントについてご紹介しました。お子様の安全性を考え、長く愛用するために、定期的なメンテナンスと適切な保管が必要です。安心で安全な木製おもちゃをお求めの方は、これらのポイントを参考にしてください。
まとめ
安心で長持ちする木のおもちゃの魅力が理解できたでしょうか?
木のおもちゃは安全面をクリアしており、塗料も食品衛生法に則っています。
現代は添加物やデジタルゲームなど、人工物が多い時代です。本来、人間は自然の中で暮らしてきた生き物なので、木のおもちゃなどの自然物は基本的に身体や心に良いものとなります。
安心して遊ばせたいと感じるのであれば、断然、木のおもちゃを選んでください。
【まとめ】
- 安心で安全なおもちゃの選び方【マークはSTマークやCEマークがあるか】
- 安全基準を満たしているおもちゃを扱っている国内外ブランド8社の紹介
- 安全を守るための保管の仕方とメンテナンス方法
これらを解説していきました。お子様に安全なおもちゃを選んで育ちを見守りましょう。